いつもありがとうございます。
ビジネスコミュニティオーナー/個人起業家プロデューサーのKai(@k_aitom)です。
先日このようなツイートをさせていただきました。
✅ 中国マーケットが徐々にオワコン化してる件
こないだ中国への輸出を得意としている方と飯を食ってたんだけど、中国当局の規制がかなり厳しくなってるみたい。
これまでは中国って本当にザルで、
ハンドキャリーで商品をいくらでも持ち込めたんだよね。それこそ香港とかから車で持ち込むとか。
— Kai@ 個人起業家プロデューサー/メルマガ1万人 (@k_aitom) November 21, 2019
ひと昔前の中国なんて、
越境ECだったらなんの手続きもなくガンガン売っている人たくさんいたからね。笑中国がシュリンクしたら次は確実に東南アジア。
アジアの時代はまだまだ続く。#越境EC #EC #輸出— Kai@ 個人起業家プロデューサー/メルマガ1万人 (@k_aitom) November 21, 2019
東南アジアが規制がないというわけではなくて、
むしろ結構厳しい部分があるのですが、
経済成長度合いで言ったらASEANは間違いないだろうということ。
中国の成長率については一服感があり、
事実私の仲間内の中でも中国の次のマーケットをみんな探しに行っています。
そこでASEAN諸国に注目が集まるのはある種、自然の流れ。
東南アジアはまさに人口ボーナス期ですし、平均年収も年10%で成長をしている国ばかりです。
何もしなくても国の経済成長に後押しされて、年に10%も給料が上がるって素敵ですよね。実際に行けばわかりますが、高層ビルがニョキニョキ生えていますし、そこらじゅうで工事しまくってます。
とはいえ中国市場と比較すると足元の市場規模ではかなり見劣りするのも事実。
2018年の各国におけるEコマースの市場規模は、中国が5,880億ドルなのに対し、ASEANは主要6カ国合わせても140億ドルにすぎない。
(引用:想定より売れない東南アジア越境ECのなぜ[JETRO])
そこでこれからの市場として注目度は高まっているものの、
アジアへの越境ECの可能性について「ぶっちゃけどうなの?」というところと、方法論などについてざっくばらんに考察していきましょう。
Contents
東南アジアのEコマースマーケットの概況
まずはASEANの主要6ヶ国の概況から見ていきたい。
東南アジアへの越境ECを考える時にASEAN6ヶ国を一緒くたにして考えるのは少々乱暴だと感じる。
なぜかというと、マーケットサイズから伸び率など、
やはり各国によって異なるからだ。
当然だが主要となるECプラットフォームも異なってくる。
そこでまずは6ヶ国の概況を見るということで、
- 各国GDP
- 人口規模(1人当たりGDPも見積もれますね)
- Eコマース市場の規模感
- Eコマース市場の成長率
この辺りをまずは見ていきましょう。
6ヶ国のGDP一覧
まずはその国の経済力を示すGDPについてですが、
インドネシアが突出していて、次点がタイですね。
インドネシアは人口の多さが貢献したような形ですね。
世界第4位の人口はこれからの経済成長を下支えをしていくでしょう。
フィリピン、シンガポール、マレーシアの規模感がだいたい同じくらいで、
ベトナムが少し落ちるくらいですね。
見て頂ければお分かりになる通り、インドネシアとベトナムとでは
経済規模に大きな差があるので、ここを一緒くたに考えることは難しいでしょう。
人口規模とEコマースのマーケットサイズ

それでは次に各国の人口規模と、
Eコマースの市場規模を見ていきましょう。
やはり目立つのはインドネシアの人口規模ですね。
それに追随する形でフィリピン、ベトナムと続いていきます。
Eコマース市場規模についてはやはり経済成長が進んでいるシンガポール、
そしてマレーシアが牽引する形でしょう。
人口のほとんどがインターネットへアクセスして、ネット上での購買活動を行っており、インターネットが国民へ浸透しているのが見てとれますね。
そしてここでEコマースの市場の伸び率を見ていきましょう。
ASEAN諸国が軒並みトップに名を連ねているのがわかりますね。
まだ比較的インターネット普及率の低い
- インドネシア
- フィリピン
- タイ
- ベトナム
この辺りは今後マーケットサイズがさらに拡大していくことが見込めます。
東南アジアでの主要ECプラットフォームを一挙ご紹介!
さて次は東南アジア諸国での主要ECプラットフォームをご紹介していきます。
やはり存在感があるのは
・LAZADA
・Shopee
この2社でしょう。
もっとも人口の多いインドネシア発のEC企業Tokopediaからも目が離せません。
そこでこちらの3社を今回はご紹介していきます。
LAZADA
東南アジアでは最大規模とされるECプラットフォームです。
Amazonが入り込めていない市場でNo.1のシェアを獲得してるアリババグループのマーケットです。
日本からのLAZADA輸出なども比較的に活発に行われていて、
東南アジアへの越境ECといえばLAZADAから検討される方が多いでしょう。
ASEAN主要6ヶ国では全て展開をしているので、
幅広に多くの国への露出を掛けていくことが可能です。
Shopee
Shopeeはシンガポール発の会社で直近急成長しているプラットフォームです。設立が2015年とまだ5年も経っていませんが、一時的にASEANでLAZADAを追い抜いたことも報じられ、今やASEANでのECといえばShopeeと呼べるほど巨大プラットフォームへと成長しました。
東南アジアに加えて台湾までもカバーしていて、シェアの大きさを感じさせます。
実際に現地に行った時にヒアリングをさせてもらったところ、
若い子たちはShopeeなど使っている傾向がありました。
LAZADAは老舗で、Shopeeは最近の流行りの〜
という感覚があるのかなという印象でした。
また中国のテンセントも出資をしており、ここでもアリババ vs テンセントという構図を見ることができます。
Tokopedia
人口の最も多いインドネシア発のベンチャー企業で、インドネシアでは1位のシェアを誇りますが、他国への進出はまだできていない状況です。
しかしながらSoftbankやAlibabaなどから1,000億円以上の出資を受け、Vision Fundにも参加した最新のスタートアップ企業です。
インドネシアではユニコーン企業としても注目度の高い企業の一つです。
インドネシア攻略を行う際には出店検討を行うべきマーケットプレイスと言えるでしょう。
東南アジア越境ECの代行業は今後さらに増える
上記でご紹介した主要のECプラットフォームですが、いずれも出店には現地法人が必要となり、代行業者を活用していく流れになります。
あるいは自分で頑張って現地法人を設立という流れになりますが、
基本的には外国人が代表者で設立する会社は外資扱いとなり、
企業活動における制約が諸々厳しいので、現地でパートナーとなる人を探す必要が出てきます。
これが結構ハードル高いですよね。場合によっては会社を乗っ取られる可能性すらあります。
なので基本的には代行を通じてお店を開店したり、運営を行っていったりします。
LAZADAの出店代行については結構業者さんがある印象ですが、
ShopeeやTokopediaなどは最近チラホラ代行を受け付けている会社を見かけるようになりました。
今後このような代行を行う業者は増えていくでしょうし、
ライバルもどんどん増えてくることが容易に想像できます。
今のうちから参入を行い、ポジションを確保しておくことで、先行者利益を取ることができるかもしれませんね。
少しでも参考になれば幸いです。
